2024年1月1日からはじまった新NISAが、これまでとどう違うのか?これから投資をはじめるアラサーがどんな戦略でNISAを使うとお得なのか一緒に考えてみます。
新NISAこれまでとなにが違うの?
これまでNISA口座を使っている人は現行NISAから新NISAに自動的に移行されています。なので、詳しくは知らない、、いう方もいるかもしれません。まずはこれまでのNISAと新しいNISAを比較してみます。
新旧NISAの比較
(旧)一般NISA | (旧)つみたてNISA | (新NISA)成長投資枠 | (新NISA)つみたて投資枠 | |
NISA口座の併用 | × | × | 〇 | 〇 |
年間投資上限額 | 120万円 | 40万円 | 240万円 | 120万円 |
生涯非課税限度額 | 600万円 | 800万円 | 成長とつみたて合わせて1,800万円 (成長投資枠は1,200万円) | 左枠参照 |
非課税の保有期間 | 5年 | 20年 | 無期限 | 無期限 |
投資できる年齢 | 18歳以上 | 18歳以上 | 18歳以上 | 18歳以上 |
投資できる商品 | 株 投資信託 ETF | 投資信託 | 株 投資信託 ETF | 投資信託 |
新NISAは成長投資枠とつみたて枠の併用ができるようになりました。
これまではどちらかしか選べなかったので大きな改訂ですね。また、非課税対象の投資金額も大きく拡充された制度になり、さらに非課税期間も無期限になったので老後を見据えた長期投資がNISAで可能になりました。
良い改訂ばかりでみんなもっと投資してほしい!っていう気持ちが伝わってきますね
成長投資枠とは?
新NISAの成長投資枠は、これまでの一般NISAの役割を受けついだものです。
投資できる商品は幅広く
- 上場株式(日本株・外国株)
- ETF(上場している投資信託)
- REIT(上場不動産投信)
- 公募株式投資信託
などがあります。
一年間で投資できる上限は240万円で生涯の非課税対象の上限金額は1200万円です。ほとんどの人が上限を気にすることなく投資できる大きな枠組みになりました。
成長株に投資して!というものではないのでご安心ください
つみたて投資枠とは?
新NISAの成長投資枠は、これまでのつみたてNISAを受け継いだものです。
一部の投資信託に積立を行うのが一般的です。つみたて投資枠の年間上限は120万円で、生涯の非課税対象の上限金額は成長投資枠と併せて1,800万円です。
最初は少額でもいいので、できる範囲ではじめてみることをおすすめします
もし、年間上限いっぱい投資したらどうなる?
新NISAでは、年間上限額が360万円に拡充されました。たとえば毎年360万円投資したとすると5年で生涯非課税限度の1,800万円になってしまいます。この場合もうこれ以上NISA投資することはできません。
しかし、この1,800万円のうち300万円を売却したら翌年には再度300万円が投資可能になります。(復活する投資枠は売却した金額ではなく、買い付け金額ベースです。)
旧NISAと違って再投資できるようになったのもうれしい改訂ですね
2つの投資枠をどう使う?
新NISAからこの2つの口座が併用できるようになったので、アラサー世代がどのように活用したらお得なの考えてみました。
1.(初心者向け)両方の口座を使って積立をする
成長投資枠でつみたて枠と同じ商品を積立する方法です。成長投資枠といっても成長株にしか投資できないわけではありません。両方の口座で同じ商品積立を積み立てることができます。もちろん、それぞれ違う商品でもOK。とにかくたくさん積立投資がしたい!という方におすすめのアイデアです。
- 成長投資枠はアクティブファンド
- つみたてNISA枠はインデックスファンド
と使い分けてみるのもアリですね。
アラサー世代は積立投資する時間がたっぷりあるのが強みです。プロの投資家のような難しいテクニックや知識がなくても時間を味方にして、一緒にがんばっていきましょう。
私は難しい投資情報やテクニックは全然わからなくても、
わかること・できることをコツコツがんばりましょう
2.(中級者向け)成長投資枠で優待株・高配当株を、つみたて枠では積立を
少し株の知識がある方は成長投資枠で優待・高配当投資にチャレンジしてみるアイデアです。
株式投資の中でも長期投資を目的とした優待・高配当投資はNISA口座との相性が良いです。つみたて枠はそのまま積立で利用することでスポットと積立投資を併用したリスクの分散にもなります。
ゆる主婦も優待・高配当株が好きですが、いつでも買っているわけではありません。とにかく株を買うのが下手なので、、(過去の記事「ゆる主婦がやってみたこと②株式投資」参照)
私のおすすめは、「暴落したときに優待・高配当の安定株を買う」です。NISA口座に資金を入れておいてチャンスがきたら、成長投資枠で少しづつ買うようにしています。大体いつも含み損になっていますが、優待や配当をもらいながら気長に放置しています。
ただし、成長投資枠の年間上限は240万円なので長く持っていたい株を厳選して組み入れてみてください。
ちなみに、NISA口座で受け取る上場株も非課税になります。この場合、配当金の受取方法を「株式数比例配分方式」にする必要があるので新しく証券口座を持つ人は、口座の設定を確認してください。(NISA口座の投資信託の分配金は、何もしなくても非課税になります。)
つみたて枠でコツコツ積立ながら、成長投資枠で株の楽しみも味わえるので投資も楽しみたい方に私のイチオシです!
私は株の売買は苦手ですが優待・高配当株は大好きです
成長投資枠で短期投資は上級者向け
成長投資枠で株の短期売買も可能ですが、上級者向けです。株の短期売買(デイトレード・スイング)は信用取引を使用したハイリスク・ハイリターンを狙うものだと思っています。NISA口座では信用取引ができないので長期投資を前提とした投資に向いています。
アラサーならではの時間を味方にした投資計画をおすすめします
最後まで読んでくれてありがとうございました!